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好きだから?得意だから?を考えるの巻

ビジネスコラム 2019.12.01
佐藤香奈子

サンロクコンシェルジュ佐藤香奈子

「好きだから?得意だから?を考えるの巻」

酒田市産業振興まちづくりセンター コンシュルジュ 佐藤香奈子

 

「好きを仕事にする」をテーマにサンロクは「おいしいサンロク女子会」をしてきたのだけど、好きなことと得意なことって、必ずしも一緒とは限らないのだよね。今更感がとても強い話題ではありますが…

女子会の講師に来てくださる方は、地域でそれぞれに輝いている女性ばかり。地域でとれる安全な野菜を使っておいしいお料理を出すお店の方(これが本当においしいのだよねー)、農家の娘に生まれて今はご実家の農家を経営しながら、女性たちのコミュニティを作っておいしい野菜を販売したり加工したりしている方、地域のコミュニティ振興会で事務局長として活躍している方。この方は本当に周りの人を巻き込むのが上手で、今や大企業まで注目する人になっているけど、そんなことは微塵も感じさせない、地域のお母さん的な存在。もっともっとたくさんご紹介したいのだけど、今回はこの辺で。

 

 

この女性の方々に共通するのは「今の自分の仕事を、とても好きだ」ということ。好きだから努力し、苦しい状況になってもなんとか打開策を講じて乗り越え、普通そこまでやる?
ということまでやってのけるんだよね。そう、たとえ結果が伴わなくても、それすら乗り越えてしまう「強さとしなやかさ」があるのですね。

 

でも、彼女たちはそのことが最初から「得意だったのかなあ?」
お料理店の方は、もしかしたらお料理は得意だったのかもしれない。でも、お店を持つということは、「売上管理」「経理」「宣伝」「接客」…そう、ありとあらゆる業務をすることになる。これがすべて得意だったらもうスーパーマンいや、スーパーウーマンだ。

 

 

農家の女性は、今はこの地でしっかり根を張り。ご実家や周りの方々から信頼されてイキイキと野菜と向き合っているけど、前職は全く違う職種だったそう。そう、昔から野菜作りが得意だったわけはない。もっと言うと、とてもかわいらしい性格で愛されキャラであることは間違いないのだけど、「リーダー的にみんなのまとめ役になる」タイプにはあまり見えず。いやこれは、いい意味です。伝わるかな…汗。だけど、自身が代表をされているコミュニティは、今やあちらこちらのマルシェに出店し、とっても評判がよい。やっぱりこれは、「農業という職業が好きで、関わるみんなが好きで」の結果なんだと思うのですよね。

そして、事務局長の方は専業主婦からいまのポジションに。「事務仕事が得意だから?」まさかそんなことはないですよね。

 

 

はてさて、私はどうだろう?ここだけの話、運動は大の苦手である。未だに簿記はよくわからない。極めつけは…正直、先頭に立ってみんなを引っ張ることはあんまり得意じゃない。いやいや、自分で書いてても「どうして私、経営者なんてしとるんだろ?」と思ってしまった。

しかし、本題はここから。「そう、何でやってるんだろ?」なんです。

お料理は好きだけど、その他のことはあんまり…の女性、経理仕事なんて嫌だよね。きっと彼女の根底には「お料理が好き、地域でとれる新鮮な野菜を私のお料理を通じて味わってほしい」という強い強い願いと好きがあって、苦手なことも超えていけるんだろう。

農家の女性も、きっと自分で作る野菜が好きで、おいしいと言ってくれるお客さんも好きで、コミュニティを作っているメンバーも好きで、だからイキイキと日々に向き合っていれるんだろうな。
事務局長の女性は、事務作業をこなしながら、地域に暮らす方々との触れ合いを通じて、自分で活動を起こし、その活動に周囲を巻き込み、巻き込まれた人たちの笑顔に安心し、どんどんこの地域を愛する気持ちを育てていったのだと思う。

 

 

好きを仕事にするって、こういうことなんじゃないかな。その作業、業務の内容には得意不得意が混在していて、もしかしたら不得意が多いかもしれない。でも、好きという気持ちはそれを超えていくんだよね。今やっている目の前の作業は自分の好きとは違うかもしれないけど、「これができたら、私の周りにいる人にどんないいことが起きるだろう」そんな気持ちを持てる「好き」なことを追い求めていきたいと強く思うのです。

 

そうそう私は…運動は得意じゃないけど好き。特に相手と争わないスポーツ…登山とかカヤックとか。スキーもそうかな。あと、人と接するのが好き。あとお金も好き…なんて、これは人類共通かと思いますが(笑)。

 

 

企業の経営っていいことばかりじゃなくて、苦しいことのほうが当然多いのだけど、これだけ好きが並べられたら、やっぱり「好きを仕事に」していて、そのことをみなさんにもおすすめしたいなと、思うのでした。