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☆ルール5☆:行動から学び、現実から知恵を引き出す(ソーシャル・ラーニング)

ビジネスコラム 2020.03.11
平尾清

サンロクパートナー平尾清

自分のやりたいことを実現していくために、

シンプルだけど必要なこと

☆ルール5☆:行動から学び、現実から知恵を引き出す(ソーシャル・ラーニング)

 

私は、学び続けている。(I’m still learning.)

ミケランジェロ・ブオナローティ 芸術家

87歳の時の言葉と言われている

 

 

■学ぶチャンスは日常の中に溢れている♬

時代の変化のスピードや大きな技術革新は、ちょっと大げさすぎるほど毎日話題になっています。正直に言えば、毎日の生活にそれほど実感できる変化を生み出しているわけでもないにもかかわらずに。

だって、解像度が上がったり、帯域の幅が広がったり、選択肢が増えたぐらいじゃ、私たちの毎日の生活は、それほど変わらないでしょ。生きている実感とか、人とコミュニケーションする大変さとかって、あまり変わらないんじゃないかな。

人類を月に送り込んだアポロ計画を支えたコンピューター以上の性能が、私たちのポケットの中に入っても、人々が直面する社会的なトラブルは相変わらず日常的に溢れているまま。残念ながら、誤解を解くための大変さが歴史的に軽減したというニュースは、まだ聞くことができません。

 

でも、私たちにとって学びの可能性の広がりは劇的に変わっているって知っていますか?

これは、絶対に見過ごせません。だって、こんなチャンスを生かさないのは、本当にもったいないから。

大事なことだから、強調して書いておきますね。

現代社会に生きる私たちは、日常という最高の学びの機会に恵まれている!

 

ホントに?という疑問を感じる人と、確かに!って思った人も含めて、共に学ぶ仲間として更に一緒にソーシャル・ラーニングについて学んでいきましょう。

 

 

■学びは人々のつながりの中にある

個人毎に学ぶスタイルから、つながりの中で共に学び合うスタイルに

古典的な学びは、長らく学校の教室の中で生まれると思われてきました。それは、学びが知識の量(個人単位)で計られていた時代の考えです。

そんな時代は、先生の話を聞き、情報をメモし、覚えて、知識を蓄え、テストでそれを効率的に吐き出すというエコシステムとして構築されていました。個人の中で、学びの体験が完結するスタイルです。学びは時として孤独な作業であったともいえます。そして、学ぶ時と、それを実際に活かすまでのタイムラグが大きかったという特徴もありました。
多くの人が「学校生活での学びは多かった、でも教室での知識はあまり役立っていない」って実感を持っていたりするのではないでしょうか。

 

21世紀に生きる私たちの学びの場は、教室から解放されて社会の中にこそあります。それは、個人的な作業を通じて学ぶというよりも、身近な人や共に活動している仲間と一緒に学んでいくスタイルです。現在の学びは、賑やかで、リアリティがあり、学んだことを直ぐに試してみる機会に恵まれているのが特徴です。

 

そしてこの21世紀型の学びのスタイルがソーシャル・ラーニングという、新しい可能性を生み出しています。

 

 

■自分の学ぶスタイルを最適化する。

ソーシャル・ラーニングという新しい武器

ソーシャルメディアは、この10年で最も私たちの生活に影響を与えたものかもしれません。あっという間に、ビジネスの世界でもメールからチャットへ、情報共有だけのツールからチーム・コラボレーションの世界に変遷していきました。

もはやビジネスやプロジェクトを動かす歯車は稟議書や会議、メールやFAXではなく、リアルタイム性のあるチャット(ちょっとした会話のやりとり)やスレッド(トピック毎に話し合い、知識を共有し合う場)がメインの推進力に替わってきていることを実感します。

だってメールチェックよりも、メッセージのチェックの方が頻度も重要性も高くなっているしね。

 

だから、今の時代に刺激的なプロジェクトを動かしている会社やチーム、他社に対して強い競争力を持っている製品やサービスは、チームでの情報共有の場を最適化し、その場から学びを抽出し、その学びを自らの行動変革につなげるということを実践しています。

 

成功事例から学ぶのでは遅く、成功しつつあるプロジェクトの進捗状況から学ぶのが大切なのです。何故なら、まさに生きている知恵が、そこに沢山あるから。

それに、今がやっぱり大事ですからね。

 

 

 

■ソーシャル・ラーニングが優れている理由

ソーシャル・ラーニングの可能性はとてもあるのだけれど、ここでは優れている点を3つほど紹介させてください。

 

〇2次情報や加工情報ではなく、1次情報(生の情報)である

1次情報(生の情報)であるチャットやスレッドによるダイレクトな情報や知識の交換の場は、当事者が自らの経験をリアルタイムにシェアしていきます。その発信には、リアルに感じたことや正直な思いが加工されないまま含まれています。時に、率直すぎる内容もあるかもしれません。でも、そうした本音情報、ぶっちゃけトークの中にこそ、実際に生きる学びが溢れています。

一方、本に代表されるように、かつて知識や情報は発生したタイミングや状況をそのままに伝えられずに、整理分類して、本や書類と体裁に加工する必要がありました。ともすると、知識や情報は、その過程で誤って修正されてしまったり、人々の体験や実感が薄まってしまいがちです。当事者ではなく、第三者による介在は有益な学びのダイレクト間を損なってしまいます。2次情報源として位置付けられるマスメディアの凋落は、そうした状況をマクロ的にも物語っているかも知れません。

 

〇学びにとって一番大事な、多様な視点を得ることができる

ソーシャルメディアを活用すると、本当に多様な人々の視点からの意見を見たり、知ることができます。もちろん、ダイレクトに話し合うことも可能です。時に、炎上というトラブルはあるものの、視点や意見の多様性は、他の学びの手段を量的にも質的にもツール的にも凌駕しています。自分と同じ関心を持ちながら、違った体験や意見を持っている人(違う視点を持っている人)を、本当に簡単に見つけることができます。学びは、いつの時代でも1方向からの視点だけでは、深めていくことができません。多様な視点が必要です。そうしたチャンスは、人類の歴史上、今の時代が最も最大化されていると思います。

 

〇学びをみんなでシェア(共有)できる

学んだ結果を、行動に変えて生かしていかないと意味はありません。そして行動は、一人では限られた成果にしかつながりません。多くの仲間と一緒に行動するときに、学びは最大限に生かされます。なので、学びを共有することは大事なのです。ソーシャル・ラーニングは、学ぶ機会であると同時に、学びをシェアする場でもあります。会社や組織、そして仲間と一緒に学び合うことが、強みに転化していきます。

 

 

■ソーシャル・ラーニングを気軽にはじめるために

ソーシャル・ラーニングを始めるときに気負いは必要ありません。そもそも、学びを場所とルールから解放するのが基本ですから。

なので、以下に簡単なポイントを思いつくままに書いておきますね。

 

  • コミュニティに参加しよう

自分の興味ある事って、誰でもあるはずです。そうした話題のコミュニティをネットやリアル世界で探してみましょう。テーマは何でも良いと思います。その際に、多少の参加コストが発生しても気にしない姿勢が大切かも。無料の条件だけに絞ると、機会損失になってしまいがちです。まずは、1つ。そして入ってみる。会わなかったら辞めてみる。こうした試行錯誤と軽いフットワークが大切です。

私も、最近 アナログゲームのコミュニティに入りましたよ。もちろん、自分の今の仕事や未来に行かせる感じがしたので。

 

  • 仲間とチームコラボレーションツールを活用しよう

色々なチャットツールやチームコラボレーションツールが無料で提供されています。恐れることはありません。気になるツールがあったら、試してみましょう。もちろん一人では試しにくいですが、既存のコミュニティでは既にコラボレーションツールを使っているところが多いはず。参加したコミュニティのコラボレーションツールを早速活用してみるのも良いと思います。

 

  • 自分のかかわる場所をコミュニティ化させていこう

「全ての仕事のやり方は、コミュニティという観点から再構築される」という言葉は、今からおよそ10年程前、ソーシャルメディアがはやり始めた時に話題になりました。まさに、その予言通りに私たちの仕事のやり方が変わってきています。会議だって、コミュニティの視点からだと、もっと違うやり方ができます。そもそも、会議室に同じ時間に集まってやる必要は無いかもしれません。

まずは、自分の仕事に関連したスレッドを立ててみたり、コミュニティ・グループを作ってみてはどうでしょうか。

 

  • 率直なコミュニケーションを心がけよう

ソーシャル・ラーニングでは、失敗も学びの機会になります。丁寧に準備して発言したり、考えるより、今 思っていたり感じたことを気軽に発信&シェアしていきましょう。もちろん、間違えは誰にでもあります。だから、その時は率直なふるまいを心がけましょう。大丈夫です!

 

  • 規格化よりも自由を尊重しよう(流れを活かそう)
    日本人は、ルールを作りあげるのが好きです。隙間なくルールを網羅することは、学びを深めたり、コミュニティの活性化にはつながりません。むしろ逆効果があります。

時に無駄話も必要です。余白や偶発性も楽しむ余裕こそが、学びを深める機会につながります。

 

 

さて、いかがでしたでしょうか。ソーシャル・ラーニングの可能性を感じていただけましたか?

このテーマは、私にとっても最も興味深いものです。ちょっと話が回りくどく、長々としてしまいましたので、今回のパートは2つに分割して、次はツールの解説編としてアップしたいと思います。

今話題のあのツールや、IT業界大手のあのツールなどをご紹介していきます。

是非、お楽しみに!

 

 

サンロク・コンシェルジュ

平尾 清