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コロナ禍についての座談会をやってみました

ビジネスコラム 2020.06.06
佐藤香奈子

サンロクコンシェルジュ佐藤香奈子

「世の中が大きく変わるかもしれない…」。経営者にとっては、恐怖ともチャンスともとれるこの状況。でも、まずは地域経済における自社の現状把握が大事!ということで、開催したサンロクメンバーと地域企業経営者座談会。なんて書くと大げさなんだけど、「経営者仲間たち×サンロクの仲間たち」がざっくばらんにお話しする場を作ってみたのでした。内緒だけどノンアルビールなんかも飲みながら、ね。(そう、内緒内緒。)「企業側が、できる限りのぎりぎりの線までお話しできる場」を作りたくて。そう、普段仲間内でも話さないような、数字のお話もね。当日はPC禁止、メモ禁止。業種は小売り・サービス、観光・宿泊、広告関係、総合建設・土木、といったところです。

 

 

まず感じたのは、その企業、業種の収益構造って、見た目だけではわからない、ということです。わかりやすく見えている業務と、そこに関連したあまり見えてこない業務がある。だから、「あの業種はコロナの影響少ないんじゃないのかな?」と思う業種へも、実は影響が大きく出ていること。もっと深刻なのは、見た目の業務よりも、関連した見えない業務のほうが収益的には上がっていたりして、そこへの影響が多大だったりして。

 

 

もう一つ大きく感じたのは、業種別に影響の出る時期がずれて現れる、ということ。今わかりやすく影響が出ているのは、宿泊、飲食、小売り、運輸(バスや電車、航空とか)、イベント…等かなと。もっともっとあると思いますが、総じて「直接お客様と接する業種、人の移動に関する業種、イベントなど人を楽しませる業種」に影響が大きいと感じています。これに関しては、状況変化とともに売り上げが戻ったり下がったりを繰り返すでしょう。うちもその一つ。ある程度、致し方ないことだと感じています。(だから1年ぐらい耐えれるだけの資金調達をまずは考えて訳です。)

 

 

そのわかりやすい影響の次に訪れると危機感を抱いているのが「製造」かな、と感じることが多々あります。消費が落ち込んだら製造しても売れない、一言でいうとそんな感じなのでしょうか。もう一つは年間契約でラインは止められないから、消費する当てがなくても大量の商品が上がってくる、というものあるのかな、と。この、製造への影響が大きく出始めたとき、地方都市は現在とは違ったインパクトが出てきそうです。働く人の多さ、関連する企業も多いでしょう。これを考えると、今の雇用調整助成金、持続化給付金だけではカバーしきれないことが起きてきそうです。

 

そして、「年末~年度末ごろに影響が出るかな」と感じているのが「建築業」です。「今は影響ないです。なぜなら、今の仕事は半年前の受注だからです。でも、今現在の新規受注がほとんどないのです。ということは・・・」ということなのですね。言われてみれば大変納得のいくお話です。酒田にとって、建築土木業への影響が出始めたとき、コロナの第二波がなくても経済的第二波が訪れるのではないかと、個人的にとても危惧しています。製造と同じ、働く人・関連業種の多さももちろん、地域経済界をリードしている企業がたくさんあると感じている、というのが理由の一つです。(数字による明確な理由ではなく、個人的な感覚です。御了承くださいませ。)やっぱり、そういった企業が元気であることって大事なことだと思うのですよね。

 

 

と、なんだか勝手な印象を書き連ねた訳ですが、このコロナ禍のおかげで、各企業経営者が、自社の現状を話しやすくなったように感じています。一般的に「うちの会社も大変だよー」という話題になっても、「何がどう、いくら収益が落ちて、その対策をこんなふうに講じて…」という話題を人前ですることは、ほとんどなかったように思います。でも今は、テレビのインタビューでも東京の飲食店の方が「家賃は150万で、もうそれを払えなくなったら…」みたいに数字を口に出す。そう、あまりにみんな大変だから、隠すよりも現状を理解してもらったり、お互いの現状をさらけ出した上で打開策を考えたりする、そんな風潮になってきた。これはもしかしたら「いい流れ」としてとらえることもできるかもしれない。一人で悶々と悩んでいたことを口に出せることで、「なんだ、みんなそんなに変わんないんだ」なんて勇気が出てきたりしてね。それに、「だったら一緒にやろうよ」もきっと出てくる。一経営者としても、サンロクメンバーという「マッチング事業を促進する立場」としても、今までと違う視線で何かを起こしたいと思っちゃうのですね。

 

とは言え、まずは自社のことを頑張んなきゃ。どう頑張ればいいのかわからないこの状況を乗り越えなきゃ。(いやはや、座談会の報告になっているのかな?)