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【開催報告】BBS第3回「地方の時代を切り拓く新しい働き方とは」

36セミナー 2020.09.14
sanroku

サンロク
パートナー
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ビジネスベーシックセミナー2020の第3回「地方の時代を切り拓く新しい働き方とは」を開催いたしました。

 

講師紹介 平尾 清
■青山学院大学 経営学部 非常勤講師  ■コロンビアビジネススクールVFA-j講師
“意欲あるところに道は拓ける”を信念として、新しいスタイルの人材開発に取り組んでいる。外資系企業の次世代リーダー育成プロジェクトから学生の社会貢献プロジェクトまで、幅広いジャンルでのリーダーシップ開発を得意とする。講義は、30分に1回は、はっとする気づきに出会えることを保証します!

 

 

今までは一部の人が音頭を取って「テレワークを導入しませんか?」というのをずっとやっていたが広まらずにいた。
今やテレビのワイドショー・日常の生活でもテレワークという言葉が昇らない日はない。
みんなの関心事になったというのが大きな変化。

 

●仕事って?

コロナ前から国が「働き方改革」に力を入れて行っていた。

 

人生100年時代=AI時代の働き方
・労働人口の減少
・テクノロジーの進展
・AIとの共生・共存
・労働法の見直し
・組織の変容
人間の仕事は知的創造を生む仕事へ

 

コロナ後、元々あった流れを強化して加速している。

 

●背景を考える

産業別就業人口割合
明治の頃は第一次産業(農業林業)が多かった。

 

80年前(1940)
仕事は決まったやり方があって、みんな同じように去年と変わらないやり方で仕事をしていた。

 

49年前(1969)
仕事には、上司/組織があって、指示されたことを正確にきちんとやることが仕事だった。

 

Q昔の働き方と今の働き方で一番大きな違いは?
多様性/変化/説明責任

 

高度成長時代のサラリーマンが奮起したマジックワードは?
「見ている人は、みているよ。がんばれ!」
昔の仕事は組織への貢献度・忠誠度が高く、見ている時に目の前でやっているかが大きかった。
最近は組織の入れ替わりが激しく「誰が見ているのですか?」という状況になっている。

 

 

●仕事をとりまく環境の大きな変化Ⅰ

 

将来つきたい職業(男子・学年別)(2019)
1位 YouTuberなどのネット配信者
2位 プロサッカー選手
3位 プロ野球選手

 

30年前の人気2位の職業は?
1位 プロ野球選手
2位 一般サラリーマン
3位 プロ野球選手以外のスポーツ選手

 

日本のサラリーマンが世界のあこがれだった時があった。

 

●今のサラリーマンはどう?

「熱意あふれる写真」日本は世界で最下位レベル(139カ国中132位)
※米ギャラップ社の調査(2017発表)※

 

多くの人にとって、働く環境は?
上場企業に勤める約40%の人が「閉塞感がある」と感じている。

 

「閉塞感がある」と回答した人の内、
64.1%「将来の生活や仕事に対して希望が持ちにくい」

 

72.8%「新しいことに挑戦したり、新しいものを生み出そうをする気持ちがわきにくい」
※クレイア・コンサルティング:閉塞感とチャレンジ意欲に関する意識調査(2010年)※

 

コワーキングが注目されている理由
・人々が持っている可能性を最大限生かす機会がある。
・場所と時間、組織に縛られず個人やグループの能力を生かした新しい働き方を作り上げる場。
・ローカルにとって、新しい活性化を生み出す可能性を持っている。

 

 

 

●仕事をとりまく環境の大きな変化Ⅱ

「労働者人口が減っているので働き方を改革していこう。」
「テクノロジーがそれを後押ししている。」
「実際に働いている人たちも、今の職場の環境を変えていきたい。」
という背景から、コロナも重なり新しい働き方が加速度的に進んでいる。

 

G7諸国の時間当たり労働生産性の順位の変遷
日本の働き方は今も昔も変わっていなかった。(G7で最下位)

 

 

●仕事をとりまく環境の大きな変化Ⅲ

・LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略 ※リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット(著)
世界で初めて日本こそが100年人生の普遍化、一般復旧期に入ってくる
65歳や70歳まで雇用を継続しようという動きが出てきているのは、この本がきっかけと言われている。

 

・フリーエージェント社会の到来 ※ダニエル・ピンク(著)
新しい働き方の最も大きな例として、組織に縛られない働き方が増えてくる。
副業やフリーランスが増えてくるので、前とは違った働き方をする人が主流になってくる。

 

・人生が変わる2枚目の名刺 ※柳内啓司(著)
「会社以外の名刺を持とう。」というのを提唱し始めていた。今でいうパラレルワーク(複数の職業を持つ)の走り。

 

・仕事の裏切り ※ジョアン・キウーラ(著)
「仕事はもはや我々の人生を保証してはくれない。充実した、幸せな人生を送ろうと思うなら、今からでも遅くはない。仕事プラスα(アルファ)を考えるべきだ」

 

●多くの仕事に求められるものが大きく変わってきた

組織も変わってきている。
会社組織は、ツリー構造で作られている。トップの意向をいかに実行していくか。
最近はフラットな組織だったり、その時々で上司が変わる組織形態。
自分の強み弱みを持ってチームを作っているとしたら、チームリーダーが全部決めるというよりは、この人に専門に任せるというスタイルに。

 

働き方や組織の在り方が変わってくると、出勤して同じ場所にいて帰宅するという働き方よりも、柔軟にいつでもだれとでもつながられる環境の方が新しいスタイルに合っている。

 

コロナのおかげでやむを得ず新しい働き方になっているところと、その方がスムーズだというところが分かれている。

 

 

 

「地方の副業求人」が急増、コロナ後に約4倍に。企業は首都圏の人材確保に本腰。
新しい仕事の流れは地方にとってプラスの追い風なのかマイナスの逆風なのか?

 

風は確かにあるが、どう酒田(庄内)に吹かせるか?
吹いた瞬間どう生かすか?
いつの間にか他から取られてしまわないように。

 

新しい働き方というのはコロナだけがトリガーではなく、いろんな要素(日本の人口減少や労働者人口の減少)に対して新しい働き方がずいぶん前から提唱されてきた。
地方にあった働く上での問題点・課題点(働き甲斐がもてない、自由度が少ない、など)生き生きと働けるような環境を作ろうということも検討されてきた。
一方で個人個人の働き方でも、100年人生で「どうやって働くか?」「働くことと生活のバランスをどうするか?」が課題になっていた。
国や大きな会社組織の観点、個人の観点、地域社会の観点、社会的な観点などいろんなものが複合で働き方が注目されている。

 

風を感じているところは、それについての改革・検討を始めている。
酒田も風を待つのではなく酒田から風が吹いているのではないか?というように、フリーランスやテレワーク人材をもっと積極的に取ろうとする勢いや活用しようとする勢いや、酒田の優秀な人材は酒田に限らずテレワークで他のところの仕事も勝ち取るように動いていければいい。

 

 

 

まとめ

「新しい働き方」という漠然とした言葉を掘り下げ、特に時代を振り返ることで今の働き方を実感することができた。
日本の「労働生産性」の低さが長年問題となっているが、これは現代もあまり変化していない。IT技術を取り入れるなどしていてもあまり変わらないことを考えると、日本の構造的な問題であると感じた。コロナの影響が時代の変化を加速させる中、働き方の多様性を考えると、地方にも追い風が吹いているかもしれないが、逆に都市に地方の人材をとられてしまう可能性も大きく、いかにスピード感をもって地方都市のなかでも「働き方の多様性を提供または享受できる地域」となるのかが生き残りのカギとなる。